今までの経験がないことをやろうとすると反発の声が上がることあります。その主な理由の1つは「前例がないから」です。
なぜ人は前例がないことを避けるのかについて考えてみます。
前例がないということは不確実だということです。過去に答えはなく、未来にしか答えはありません。
未来のことはいくら考えてもわかりません。不確実な未来を確実なものにする方法は1つだけです。その方法とは実際にやってみることです。実際にやってみて、その結果からしか学ぶ術はありません。
人は不確実な状態を避けたがります。それは動物に備わっている生き残るための本能からです。人は不確実な状態に直面すると不安を感じます。不安の状態でいるのは居心地が悪いため、なんとかしてこの状態を避けようとします。
以上のように不確実な状態に直面すると人は本能的に不安を感じます。この不安を解消するための方法は2つあります。1つ目は不確実な物事に近づかないことです。不確実な物事に近づかなければ不安を感じることはありません。
2つ目は不確実な状態を確実な状態にすることです。確実な状態になれば不安は消えます。不確実な状態を確実な状態にするには、実際にやってみるしかありません。このプロセスなしに不確実な物事を確実な物事にすることはできないのです。